コラム

COLUMN

父の人生の基盤になった 佐世保海軍工廠の工員養成所 みんなのお宝写真館(29)

工員養成所での生活を収めた1枚。浴場で背中を流し合う姿も見られる=1943~45年ごろ

 

厳しかった共同生活 誇りとともに

一心不乱に雑巾がけをする少年たち。風呂場で背中を流しあう姿も見える。
長崎県の佐世保海軍工廠(こうしょう)の工員養成所での生活を収めた写真だ。

これらの写真は、大阪府東大阪市の前岡富士子さん(63)から寄せられた。亡き父、副島幸夫さんのアルバムにあったものだ。

副島さんは1928(昭和3)年生まれ。43年に養成所に入った。
「父からは、鉄拳制裁もあるくらい、規律がとても厳しかったと聞きました」と前岡さん。

副島さんは終戦後、しばらく造船とは違う仕事に就いていたという。
しかし、30歳を前に、旧海軍工廠の設備を受け継いだ佐世保船舶工業(現在の佐世保重工業)の求人を見て一念発起。
試験を受け採用され、技師として活躍した。
前岡さんは「養成所出身という誇りを持って仕事をしていたようです」と振り返る。

副島さんは、リタイア後も毎年のように養成所の同窓会に参加し、2011年に亡くなった。
「厳しい環境だったとはいえ、少年期に人生の基盤を作った場所として、父も大切に思っていたのだと思います」

同じく、工員養成所での生活が分かる写真。入所する少年たちが廊下を雑巾で磨いている=1943~45年ごろ

 

副島幸夫さん=1987年

 
(この写真をもとにした記事が、2020年8月6日付朝日新聞夕刊に掲載されました)

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