コラム

COLUMN

野洲川を渡る蒸気機関車 背後には近江富士 みんなのお宝写真館(34)

東海道線の野洲川鉄橋を渡る蒸気機関車=現在の滋賀県野洲市

 

駅前の石碑 今も変わらぬ姿で

煙をたなびかせながら橋を渡る蒸気機関車。手前には、時代を感じさせる木製の橋がある。
この写真は、滋賀県野洲市の田中幸子さん(80)から寄せられた。
機関車が渡っているのは琵琶湖に注ぐ野洲川で、手前の木製の橋は、旧中山道のものだ。
そして背後には、「近江富士」とも呼ばれて親しまれる三上山(標高432メートル)がそびえる。

田中さんが、かつて三女が幼稚園に通っていた約45年前に、園長先生からもらったという写真。
「いつ撮影されたのか分かりませんが、明治から大正ごろでしょうか?」

この機関車のシルエットからすると、8620形蒸気機関車(通称「ハチロク」)の可能性がある。
8620形機関車は大正期の製造なので、撮影時期は大正時代以降ということになりそうだが、はっきりしたことは分からない。

田中さんがもらったという写真には、同じ時期に東海道線野洲駅前を写したものもあった。
野洲駅の南口側から撮影された写真で、突き当りの建物が駅舎だという。
現在の野洲駅前の写真と比べると、面影を残すものはほとんどないが、一つだけ変わらないものがあった。
写真の左手前にある石碑だ。

この石碑は、ここから約4キロ離れた場所にある錦織寺(きんしょくじ)への道標となっている。
「真宗木辺派 本山錦織寺 一り」と書かれたこの道標は、現在も野洲駅前の交差点付近に立っている。

古刹への道標と近江富士。今と変わらぬ姿が残されていた。

 

冒頭の写真とほぼ同じ位置から現在のJR東海道線(琵琶湖線)野洲川鉄橋を撮った写真。手前に県道504号線の野洲川大橋(1973年竣工)と水道橋があり、列車が見えにくくなった。221系電車が走るさらに奥のほうには、東海道新幹線の姿も=2019年9月

 

冒頭の写真と同時期に撮られたと思われる、国鉄東海道線野洲駅前の写真。突き当りの建物が野洲駅の駅舎だという。左にある石碑が、現在も残る錦織寺への道標だ。

 

現在の野洲駅前交差点付近の様子。右奥のほう、突き当りの白い屋根がJR野洲駅。錦織寺の道標が左端に立っている=2019年9月

 

野洲駅前の交差点に立つ、錦織寺の道標を正面から見たところ。「真宗木辺派 本山錦織寺 一り」と書かれている=2019年9月

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