コラム

COLUMN

2018/10/03

みんなのお宝写真館(6)

大阪・「雑喉場(ざこば)」魚市場 1920年代半ばに撮影

■江戸時代の風情と近代建築 大阪・中之島界隈

引き続き、みんなのお宝写真館(5)で登場した、千葉県流山市の山尾信義さんの写真から。
カメラが趣味だった父・鶴雄さんは、その後、勤務先の藤井練乳の大阪支店に転勤した。その大阪在住期、1923年~25年にかけて撮影された写真にも、印象深いものが多く残されていた。

冒頭の写真は、かつて大阪市西区にあった「雑喉場(ざこば)魚市場」界隈で撮影されたものだ。大阪のビジネスの中心地・中之島からもほど近く、現在はマンションなどが立ち並んでいる江之子島地区に、1931年まで魚市場があった。この写真からは、「天下の台所」と言われた江戸時代の面影を感じることができる。

一方で、次の写真、川の向こうにぼんやり霞んで見えるのは、大阪朝日新聞の社屋だ。この建物は1916年に大阪・中之島の地に竣工。当時はまだ珍しかった鉄筋コンクリート造り4階建てで時計台のあった社屋は、商都大阪のランドマーク的存在だった。この写真は、現在の朝日新聞大阪本社が入っている中之島フェスティバルタワーの南西方向、土佐堀川に架かる筑前橋の方向から撮ったものと考えられる。

鶴雄さんは、大阪に住んでいた当時、朝日新聞社が主催する写真コンテストにも入賞していた。ニッポン写真遺産事務局で調べたところ、1923年8月5日と24年4月11日の大阪朝日新聞紙面に、受賞者として鶴雄さんの名前が掲載されていた。

この紙面のコピーを手にした山尾さんは「父の残した資料とともに大切に保存したい」と喜んでいた。
 

かつて雑喉場魚市場があった大阪市西区江之子島地区。マンションなどに囲まれた一角に石碑が残されている=2018年10月撮影

 

土佐堀川に架かる筑前橋から眺めた現在の中之島。中央の高層ビル(中之島フェスティバルタワー・ウエスト)の場所に、かつての大阪朝日新聞社の時計台社屋が建っていた。現在の朝日新聞大阪本社は、その右奥の中之島フェスティバルタワーに入っている=2018年10月撮影

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