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2021年8月31日をもちまして
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高度成長を支えた「土木屋」の矜持 みんなのお宝写真館(13)

1966年に撮影された、谷町ジャンクション(東京都港区)付近の首都高工事現場。色あせを復元し、キズや汚れも取り除いた。

あの頃の誇り 鮮やかに 首都高建設の光景 パネル復活

自宅に飾った写真パネルの劣化が気になっていたという、東京都練馬区の三井孝次郎さん(78)。
かつて建設大手の鴻池組に勤め、1960年代に首都高速道路の建設に携わった。その記録写真を「土木屋の誇り」として居間に飾っていた。

この写真は、1966(昭和41)年に、六本木近くの谷町ジャンクションの建設現場で撮影されたものだ。
三井さんは、当時珍しかった、2層の高架を1本の脚で支える橋脚の建造に関わった。
「橋を架ける別の業者が測量で使ったハシゴも写ってますね。こんな危ないことをしたらダメなんだけど」と53年前の現場を懐かしむ。

しかし、現像から半世紀を経た写真は色があせ、表面には無数のヒビ割れやキズが入っていた。
三井さんは、ニッポン写真遺産にデジタル化と修復を依頼。
スタッフは写真下部に残っていた色彩から他の部分の色を補い、目立つキズや汚れを消した。

「こんなにきれいになるとは」と驚いた三井さんは、新しくなったパネルを鴻池組に寄贈。日本橋にある同社の東京本店内に飾られた。
総務部の岡森彦さん(46)は「この工事を当社が担ったことを知らない若手も、関心を持って眺めている」と喜んでいた。

修復前の状態。現像から50年以上経ち、色がほとんど落ちてしまっている。

 

撮影地付近の現在の様子=2019年2月撮影

 

修復されたパネルは、鴻池組東京本店内の社員休憩スペースに飾られている。

 

三井孝次郎さん

(この写真をもとにした記事が、2019年2月19日付朝日新聞夕刊に掲載されました)

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