コラム

COLUMN

2020/09/30

写真家・浅田政志さんの人生を変えた「家族写真」とは(1)~「作品」になるなんて~

「消防士」 写真集「浅田家」より/🄫浅田政志

 

写真整理協会・浅川代表と対談

ニッポン写真遺産のコラム欄で始まりました、一般社団法人写真整理協会・浅川純子代表理事による対談シリーズ!
2回目のお客様は、2020年10月2日から公開される映画「浅田家!」で、二宮和也さんが演じる主人公のモデルとなった、写真家の浅田政志さんです。

1979年生まれ、三重県出身の浅田政志さんは、2007年に写真家として独立。2008年に、家族で架空のシーンやシチュエーションに全力でなりきる様子を撮った、思わずクスっと笑みがこぼれてしまう写真集「浅田家」(赤々舎刊)を出版し、写真界の芥川賞ともいわれる「木村伊兵衛写真賞」(主催:朝日新聞社・朝日新聞出版)を受賞しました。
さらに、東日本大震災で被災した写真を洗浄するボランティア活動での経験をもとに、2015年には写真集「アルバムのチカラ」(赤々舎刊)を出版されました。
これら2冊の写真集が、映画「浅田家!」の原案となりました。

そんな浅田政志さんに、これまでの写真家としての活動の軌跡から、家族写真の持つチカラ、そして映画「浅田家!」の見どころなどについて、写真整理協会の浅川純子代表が話をお聞きしました。

その模様を、全5回のコラムでお届けします!

 

写真家・浅田政志さん(左)と、一般社団法人写真整理協会代表理事・浅川純子さん

 

家族写真に目を向けるまで

浅川)浅田さんが出版された「アルバムのチカラ」に数年前に出会い、とても大事に読んだ記憶があります。以来、長らく浅田さんのファンでした。まず、浅田さんがこれまで家族写真を撮られてきた理由を、お聞かせいただけますか?

浅田)最初は、写真の専門学校の3年生、21歳くらいの時に、学校の課題が出たのがきっかけで、自分の家族を撮ることになったんです。まぁ若干、卒業が危ないみたいな連絡もありながら(笑)。それまでは家族写真にはそれほど興味はなく、自分がサムライに変身したところや、ライブ写真などを撮っていました。

家族写真ってどちらかといったら、内向きなイメージがありますよね。でも、もっと外向きなイメージの写真を撮っていたんです。批判性があったりとか、いわゆるそういう目線で。かっこいいじゃないですか。そういうのが好きだったんです。家族写真が作品になるなんて思わなかったんですよね。どちらかというと真逆で、興味もなかったですし、撮りたいとも思いませんでした。

浅川)もともとはそうだったのですね。

 

映画「浅田家!」より/🄫2020「浅田家!」製作委員会

考えが180度変わって…

浅田)それが、学校の課題をきっかけに家族写真を撮ってみたら、その考えが180度変わったんです。今まであんなにいやがってたはずなんですが、なぜかすごく心に残るんです。そして、自分では「家族写真は作品にならない」と決めつけていたけれど、意外と他人にも面白いと思ってもらえるところがあるんだなということに気が付きました。

そんな学生時代の最後に家族の写真を発表したら、「学校長賞」っていう一番よい賞をいただいて卒業できました。家族も喜んでくれたし、「遊びほうけていただけじゃなかった」とかろうじて証明することもできました(笑)。

浅川)映画ではそのシーンがすごく面白かったです。ところで、家族写真を撮っているうちに、そこに何か気づきというか、気持ちの変化のようなものがあったのでしょうか?

浅田)本当にそうなんですよね。家族写真の作品を発表した時に、他の生徒や先生たちから、すごくダイレクトな反応があったんです。その時驚きながらも、なんというか、今までにない手ごたえを感じたんです。

 

写真家・浅田政志さん

「家族写真家」として

浅田)それから7年間ぐらいかけて、自分の家族の写真を撮りためました。それが、「浅田家」という写真集なんです。写真集を出した時には、家族写真そのものに魅力を感じていました。その後、自分の家族だけを撮るんじゃなくて、他人の家族を撮ることによって、家族写真というものがもっと見えてこないかなという興味に発展していったんです。

浅川)そうやって「家族写真」の写真家として成功なさったんですね。ところで、浅田さんは、いつも撮りたい写真しか撮られないのでしょうか。映画でもそういうシーンがあったのですが。

浅田)いや、そんなことはないです(笑)。基本的に「作品」としては撮りたいものを追求し、その傍らで、生活のために仕事として撮る写真もありますよ。

 

一般社団法人写真整理協会代表理事・浅川純子さん

ということで、コラム1回目はここまで。
第2回では、浅田政志さんの写真家としてのもう一つの転機、2011年の東日本大震災についての話が展開していきます。
引き続き、次回コラム、写真家・浅田政志さんの人生を変えた「家族写真」とは(2)~当たり前の日常の価値~をぜひご覧ください!

なお、映画「浅田家!」は、2020年10月2日から公開されます。
この映画公開を記念して、ニッポン写真遺産では、2020年10月末まで「映画『浅田家!』公開記念キャンペーン」を実施しています。

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