コラム

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2019/06/20

シャッタースピード、F値、ISOってわかりますか?デジタルカメラの基本的な使い方を解説(下)

シャッタースピードと被写体ブレの関係

カメラが揺れることでできるブレを手ブレと呼ぶのに対し、撮ろうとしているもの(被写体)が動くことでできるのが被写体ブレです。手ブレほどには知られていないので、被写体ブレなのに「手ブレしてしまった」と誤解してしまったり、あるいは、手ブレと被写体ブレを同時に起こしてしまったりすることもあるでしょう。

被写体ブレも、シャッタースピードを上げれば防ぐことができますが、被写体の動く速度によって何分の1秒が必要かは変わります。あえて目安をいえば、野球やサッカーなどの球技ならば1/500秒かそれよりも速いシャッタースピードです。小学生が遊んでいる姿ならば1/250秒でも大丈夫かもしれません。モータースポーツならば、1/1,500秒、1/2,000秒かそれ以上で撮りたいところです。

絞り値=F値で背景のボケ具合が変わる

絞り値で被写界深度が変わる

「絞り」とは、レンズの面積を狭めて使うメカニズムのことです。レンズの根元部分にあって絞り込むようにして面積を狭めるので、この名前で呼ばれるようになりました。この度合いを示す値が「絞り値」です。あるいは、「F値(エフち)」ともいいます。

数字が大きいほど絞り込んでいます。例えば、F4からF5.6に変化させると開いているレンズの面積は半分、F8に変化させると4分の1になります。

もちろん、絞りはレンズを通ってくる光の量を調整するためのものです。それだけではなく、「被写界深度を変化させる」という表現上の大事な役割も見逃してはいけません。

ピントが合っている距離は厳密にいえばひとつしかありません。しかし、大きいF値にする(レンズの面積を狭くして使う)ほど、より手前側・より後ろ側までくっきりと写るようになります。これらピントが合っているように見える範囲を「被写界深度」と呼びます。

例えば、同じ構図で写真を撮っても、「F4で撮ったら、背景はボケて、3 メートル先の人物だけがくっきりと浮かび上がった」「F16にしたら、人物は当然のこと、10メートル先の壁や天井の模様までくっきり写る」といったことが起こります。どちらがいいというものではなく、どの程度の絞り値を選ぶかは、そのときの狙い次第です。

ズームレンズで安いものはボカすのに不利

初心者向けにカメラボディーとセットで販売されているレンズは多くの場合ズームです。しかも、「開放値(設定できる最も小さいF値)でも5.6程度しかなく、望遠側にズームしたらもっと大きくなる」といったことが珍しくありません。これでは、背景をボカすにも限界があります。「もっと背景がボケた写真が撮りたい」というのであれば、同じ焦点距離のズームレンズでもより開放値の小さいものに交換する必要があります。ただし、値段は高くなります。

単焦点のレンズは極端に開放値の小さいものも用意されています。「ズームでは気に入ったものが見つからない。それでもさらにボカしたい」というのならば、ここまで選択肢に入れたほうがいいかもしれません。

コンデジでは背景はボケない

絞り値以外にもうひとつ、画像センサーのサイズもボケ方を決める大きな要素です。大きい画像センサーを使うほど、ボケが大きくなります。

コンデジ(コンパクトデジカメ)は一部の例外を除いて、かなり小さな画像センサーしか使っていません。デジイチと比べると数分の1の面積です。「しっかりと背景がボケた写真が撮りたい」というのであれば、デジイチから選ぶのが原則です。

ISOの設定を間違うと写真がザラザラ、荒れ荒れに

ここまでの話から、「よし、家の中で子どもが遊んでいる様子を撮ろう。動き回っているからシャッタースピードは1/250秒は必要だろう」とか「部屋の様子もわかるようにしたいから、絞り値はF8かそれ以上にしよう」といったように考える方もいるかもしれません。

これら以外を初期設定のままで撮ると、おそらくは真っ黒な写真になるでしょう。部屋の中の照明では光量不足です。ひとつの解決方法としては、「ストロボ(フラッシュ)を使う」があります。もうひとつは「感度を上げる(高感度にする)」です。

感度の単位はISO(アイエスオー)で、大きい数値ほど高感度、つまり、少ない光の量で写ります。フィルムであれば、標準とされたのはISO100、やや高感度寄りになるが常用する方も多いのが400、はっきりと高感度なのが1600や3200でした。高感度になるほど、現像したときに粒子が目立ちます。1600や3200ともなると、通常のL判サイズのプリント写真でも、色のツブツブがわかるぐらいです。

最近のデジタルカメラは高感度に強い

実は近年のデジタルカメラが大きく進化させているのが、この高感度での写り方です。「ISO3200で撮っても100や400で撮っても違いがわからない」といったことも珍しくありません。それでも限度はあり、あまりにISOを上げてしまうと、コントラストや色が不自然になったり、ザラついて見えたりします。

また、どこまで高感度に耐えられるかは機種によっての違いが大きく、個人ごとの感じ方にも差があります。ある程度慣れてきたら、「この感度までならば画像の荒れも気にならない。それ以上の感度が必要になるぐらいならばストロボを使う」と、おそらくはどこかで自分なりのボーダーラインを設けることになるでしょう。

まとめ

いきなりオート設定を外し、シャッタースピード・絞り値・感度を自分で選ぶと、「失敗したらどうしよう」と心配になるかもしれません。そういったときは、シャッタースピードか絞り値だけを自分で決めて、あとはカメラに任せるやり方もあります。シャッタースピード優先・絞り優先といったモードを使うわけです。

ただし、こういったときでも残りのシャッタースピード・絞り値・感度をカメラがどう選ぶかはチェックするようにしましょう。ファインダーの中やモニターに表示が出ているはずです。基本的な知識がついていれば、「これでは手ブレするだろうな」「画質が荒れたものになりそう」といったことに気がつくでしょう。そこで、もう一度自分が決めたシャッタースピードや絞り値まで戻って、これらの設定を決め直します。

こういった形を試してみるのも、カメラまかせの撮影から抜け出すひとつの方法です。

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