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重宝しますジラコヘラ!~写真整理アドバイザー七つ道具(1)写真をはがす~

「写真整理アドバイザー七つ道具」シリーズがスタート!

ニッポン写真遺産のオプションサービス「写真整理お手伝いプラン」を担当している、一般社団法人写真整理協会理事で写真整理上級アドバイザーの浅川純子です。

このたび、写真整理アドバイザーによる新シリーズコラム「写真整理アドバイザー七つ道具」を始めることになりました!
なかなか手を付けにくいと言われている写真の整理において、私たち写真整理の専門家が、実際の作業に使っているグッズをご紹介していきます。いずれも「すぐれもの」ばかりですので、ご期待ください。

まず一つ目は、「アルバムから写真をはがす道具」のご紹介です。

アルバムに貼られた写真の状態

一般的に、紙焼き写真を貼ったアルバムをお持ちの方はとても多く、重く厚く大きいアルバムを、多い方で家の中に100冊以上をしまわれています。「整理しようと出してみたのですが、懐かしさにひとしきり見入って時間が経ち、整理の仕方がわからずにそのまましまってしまいました」と、毎回ご相談者からそんな話をお聞きします。

「モノの整理の基本は、不要なものを処分し、残すものを使いやすくすること」です。特に写真は、見やすくなっていることがとても大切です。

不要な写真を処分したり、デジタル化のためにピックアップしたりするためには、「アルバムから写真をはがす」作業が生じることがあります。ところが、新しいアルバムの写真はすぐはがれるのに、古いアルバムではそうはいきません。

古いアルバムの中には、台紙にのりで直接貼っているものが多く見られます。また、その後に普及したフィルムでカバーしてあるアルバムも、長い年数が経つと写真がアルバムの台紙に硬くくっついてしまっています。

写真を無理にはがそうとすると、破れてしまいます。写真自体も経年劣化でもろくなっているので、大切な写真をはがすときは、注意深く作業する必要があります。

七つ道具「ジラコヘラ」

そんなときに私たちが使っているのが、「ジラコヘラ」という道具です!

プラスチック製で適度な硬度があり、滑りもよいので、アルバムから写真をはがす作業にとても向いています。似たようなヘラであっても、例えば「デルリヘラ」のように少しやわらかい素材のものは、写真の下にうまく潜り込ませることができないためおすすめしません。

ジラコヘラは、井上工具株式会社の商品で、インターネットで購入できます。上の写真は、サイズが40mmの使いやすい幅のもので、価格は100円程度ととてもリーズナブルです。

ジラコヘラを使った写真の上手なはがし方

さて、ではいよいよ、透明フィルムでカバーされているアルバムから、写真をはがしてみましょう。透明フィルムは簡単にめくれるので、先にはがしておきます。次に写真をはがすのですが、この時にちょっとしたコツがあります。

まずジラコヘラの先端を写真の角に合わせて、少し力を入れてヘラを台紙に押し当てるようにし、写真の下に潜り込ませます。

ヘラの先端が入れば、あとはヘラをゆっくり左右に移動させながら、少しずつ写真をはがしていきます。

多少写真の裏や台紙が傷ついても、大事な写真の表面が傷まなければよいので、気にしないで大丈夫です。ほとんどの写真は、この方法できれいにはがすことができます。

台紙に写真をのりで貼るタイプのアルバムも、同様な方法で写真をはがすことができます。

代用品の紹介

ジラコヘラをすぐ入手できない場合には、家の中にあるもので代用することができます。ペーパーナイフや、薄手のヘラ状のものがあれば、同じような使い方ができます。また、プリペイドカードなどを使っても、写真をはがすことができます。

カードを使う場合は、QUOカード、テレホンカード、図書カードなど、ある程度硬さがあって薄手のものがよいですよ。

その他の方法

ここまでの方法でもはがしにくい場合は、次の方法も参考にしてください。
とはいえ、下記の方法は、私たちが写真整理アドバイザーとして経験を積んでいるからこそできることですので、慣れていない方は決して無理をしないで下さい

●まず、アルバムを傷めたくない方は、この方法をお試しください。

ドライヤーで温める

粘着物を熱でゆるめてはがします。

●次に、アルバムが傷んでも写真が残せればよい方は、この方法も試してみてください。

台紙を折り曲げる

写真ではなく、台紙の方を曲げて写真を浮かせてはがします。

水に漬ける

はがれないページを水に少しの間浸しておき、紙をふやかして写真をはがす手もあります。写真の硬化やもろさの度合いにもよりますので、大切な写真の前に、ほかの写真で試してから作業して下さい。カメラ店でプリントした写真は、銀塩写真と呼ばれる専用紙が使われていて、水に浸しても乾かせば元に戻ります。

はがさずそのままデジタル化も!

さて最後に、写真をはがさないでそのままデジタル化する方法をご紹介します。
はがす作業は、手間と時間がかかるだけでなく、特に古い写真についてはどうしても傷めてしまうリスクを伴います。

自信がない人は、無理に写真をはがすことをせず、ページ全体をデジタル化して残すのもよいのではないでしょうか。アルバムの余白に、年代や場所、人物の名前や説明書きなど、写真に関するメモ書きをしている人も多く、その文字も残したいと相談されることがあります。特に、子どもが幼い時の写真には、親がコメントを書き込んでいるものが多く見られ、その思いが伝わってきます。

「ニッポン写真遺産」は、アルバムや写真・フィルムをデジタル化するサービスです。私がとてもよいと感じているのは、貼り付け式アルバムの写真を、「ページ全体」と「写真一枚一枚」の両方で納品してくれる点です。アルバムから写真をはがさず、つまり、写真を傷めることなくデータ化されるので、その点も安心できます。

もっと詳しく学びたい方は…

いかがでしたか?
私たち写真整理アドバイザーの知恵が、みなさんのご参考になればとてもうれしいです。

なお、写真整理のもっと詳しい方法を知りたい方は、一般社団法人写真整理協会が主催する「写真整理アドバイザー研修」で、整理全般のことを学ぶことができます。現在はオンライン講座として開催中です。研修の日程は、写真整理協会ホームページでご確認ください。

次回、写真アドバイザーの「七つ道具」をご紹介するコラムの第2回は、「西暦・元号の悩みよさらば~撮影年を判別~」と題し、便利な「年表」をご紹介します。どうぞお楽しみに!

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