コラム

COLUMN

2018/12/28

ご家庭に大量にありませんか? 正しい写真フィルムの保存方法とは

お子様が幼いころの可愛らしい姿や、家族旅行の思い出など、プリント写真としてたくさんお持ちの方は多いでしょう。そして、写真を現像した際に受け取ったネガフィルムも、そのまま大切に保管されている方が多くいらっしゃると思います。

しかし、ネガフィルムは正しく保存しないと劣化が進みやすく、最悪の場合、プリント(焼き付け)が出来なくなってしまう場合もあるのです。

今回は、フィルムの劣化原因と正しい保存方法についてご紹介します。

フィルムの種類と劣化の違い

フィルムには大きく分けて「ネガフィルム」と「ポジフィルム」の2種類があり、それぞれ劣化への耐性が異なってきます。

ネガフィルム

かつて銀塩カメラが主流だったころに多く使われていたのが「ネガフィルム」です。一般的なご家庭にあるフィルムは、このネガフィルムである場合が多いでしょう。

ネガフィルムは、現像後のフィルムの明暗や色などが反転しているのが特徴です。基本的に、プリント(焼き付け)したときに配色をおこなうものなので、多少の劣化程度であれば、プリント時に色の調整が可能となります。これは、ネガフィルムの場合、専門用語で「ラチチュード」という、露光の許容範囲が広いためです。つまり、ネガフィルムは記録される情報の範囲が広く、多少の色あせなどの劣化で情報が少なくなったとしても、もともと記録されている情報量が豊富なため、リカバリーがしやすいのです。

ポジフィルム

ネガフィルムとは逆に、明暗や色が反転していない、見たままの色が出ているタイプのフィルムが「ポジフィルム」です。

ポジフィルムは、光にかざすことでどのような写真か一目でわかるのが利点です。しかも、発色がよく、色の再現性が高いため、プロカメラマンや写真愛好家によく使われていました。

一方で、露出のバランスが悪いと、暗く沈んだ色調になったり、白くかすんでしまったりするなど、撮影時のミスを救済することが難しいフィルムでもあります。これは、ポジフィルムの「ラチチュード」が狭いためです。このため、ポジフィルムはちょっとした劣化でも影響を受けやすく、ネガフィルムと比べると、耐久性が低いと言えます。

フィルムが劣化する3つの原因

「ネガフィルム」「ポジフィルム」とも、劣化の原因は共通しています。以下で、フィルムの劣化原因についてご紹介します。

ビネガーシンドローム

フィルムの保管場所から酸っぱい臭いがしてきたら、「ビネガーシンドローム」が始まっている可能性があります。フィルムを高温多湿の環境下で保管していると、フィルム素材のセルロースアセテートが加水分解し、酸を発生させるのです。

初期段階では酢酸の臭いが発生する程度ですが、徐々にフィルムのパーフォレーション部(上下の穴が空いている部分)の収縮が起こり、丸く反りかえったようにカールしてきたり、波打ったように変形してきたりします。このほか、フィルムの表面が溶けたようになって水分がしみ出してきたり、ひび割れが起こったりという症状も出てきます。

最終的にはストローのように固く丸まってしまったり、粉々に砕けてしまったりすることも…。

この状態にまでなってしまうと、残念ながらプリントもスキャンもできなくなります。

また、いったんビネガーシンドロームを発症してしまうと、もう元の状態に戻すことはできません。できるだけ速やかに、デジタル化して画像を保存することが必要です。

カビ

湿度管理が不十分な場所、結露するような場所にフィルムを保存していると、カビが生えてくることがあります。これも劣化の主要な原因です。

フィルムにカビが生えてしまうと、プリントしたときにカビの箇所がつぶれてしまいます。

早期発見はもちろん、カビを生やさないような環境で保管することが大切です。

紫外線

フィルムは、紫外線を長期間浴び続けると、色素が分解されてしまいます。

プリントした写真の場合は、色あせが進んでいるかどうか、パッと見てすぐに分かりますが、ネガフィルムは色が反転している上にサイズも小さく、ひと目では変色や退色といった劣化が見分けにくいものです。

紫外線の影響を避けるため、直射日光を避けた場所で保管することが大切ですが、紫外線は日光からだけでなく、蛍光灯やテレビからも発せられるので注意が必要です。

劣化したフィルムの画像を修復する3つの方法

劣化してしまったネガフィルム・ポジフィルムを修復する方法もあります。

デジタル化して修正する

デジタル化した画像は、専用のソフトを使って加工することで、現物のフィルムでは困難な修復作業も可能になります。

修復範囲は「キズ」、「破れ」、「ヨゴレ」、「欠損」、「シミ」、「変色」、「カビ」など多岐にわたります。

ご家庭でデジタル化するにはスキャナーが必要になりますが、いったん画像データにしてしまえば、修復してからの活用法も広がります。

ただし、修復作業にも限界はありますので、重度の劣化になるとデジタル化しても対応できないケースがあります。傷みが進む前に、早めに取り組むことをおすすめします。

カビを落とす

フィルムにカビが生えてしまった場合、専用のフィルムクリーナーやエタノールを使って、表面を軽く拭くことで落とすことができます。そのあと、水滴防止剤などを使用して乾燥すれば、ある程度、復元することは可能です。

ただし、この方法で効果があるのは、カビの侵食が軽度の場合に限ります。もし発見が遅れてカビが深くなってしまったり、色素が失われてしまったりすると元に戻す方法はありません。また、洗浄時にフィルムを傷つけてしまうリスクもあるので、あまりおすすめできません。

修復業者に頼む

フィルムの修復や復元をおこなう業者もありますが、修復費用が高額なうえ、100%復元できるとは限りません。それらを考慮すると、デジタル化をした方が安く済むでしょう。

フィルムの劣化を防ぐ3つのコツ

ネガフィルム・ポジフィルムは、劣化させない環境で保存することが何よりも大切です。フィルムの劣化を防ぐ保存方法についてご紹介します。

高温多湿を避け、通気性の良い環境を選ぶ

フィルムを保管する場合、まずは場所に注意しましょう。特に、ビネガーシンドロームの原因になり、カビの発生にも直結する「湿気」はフィルムの天敵です。保管場所は、適切に空調管理しておかなければなりません。

カビは一般的には湿度70%以上の環境で発生しやすくなるとされています。梅雨どきでも湿度を30%以下で安定させられる環境ならベストですが、一般の家庭では、そこまでは難しいかもしれません。

ビネガーシンドローム対策には通気性も大切ですので、せめて風通しの良い環境をつくることも考慮しましょう。

光に長時間当てない

太陽光や蛍光灯は、紫外線による劣化の原因になります。光が直接当たらない場所に保管するようにしましょう。

フィルムには直接触らない

フィルムの移動や確認はピンセットなどを使い、ほこりなどを取るときも指で直接触らないようにしましょう。脂やつばなどが付いたところにカビが生えるなど、劣化の原因にもなります。

フィルムの保存はデジタル化・データ化がおすすめ

このように、ネガフィルム・ポジフィルムを保存する環境を準備するのはとても大変です。また、どんなに環境を整えたとしても劣化を完全に防ぐことは出来ません。

そこでおすすめなのが、フィルムをスキャナーに読み取らせてデータ化し、パソコンなどで管理する方法です。デジタル化には、以下のようにさまざまなメリットがあります。

・写真の色あせ・劣化を完全にくいとめることができる
・コピー(複製)することで、紛失や破損に備えたバックアップ策を取れる
・省スペースで保存できる
・スマートフォンやタブレット端末などで、いつでもどこでも写真を鑑賞できる
・彩色や色調補正、トリミングなどの画像加工ができる
・ブログやSNS(インスタグラム・フェイスブックなど)にアップすることができる

CD-Rやハードディスク、クラウドサーバーなどに複数保存しておけば、万が一どれかのデータが消えてしまっても、残っている他のデータをもとに復元ができることでしょう。
なによりも画像が劣化しないのは大きな魅力です。

デジタル化を上手に活用しよう

今回は、フィルムの劣化と保存方法についてご紹介しました。
大切な思い出の記録をいつまでもきれいなまま保存するためには、しっかりと正しく管理をしなければなりません。
大量のフィルムの管理に困っている方は、この機会にデジタル化を検討してみてはいかがでしょうか。

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